2005年05月19日

今の恥を書き捨てよ。

5月18日

四月の段階では、公演まで時間がなかったから、新作にするか、
第一回公演でやった「鴉姫」を書き直して、再演するか悩んだけど、
安易に再演という道を選ばずに本当によかった。
冷静に読み返してみれば、鴉姫なんて、
恥ずかしくて、二度と人前で見せられるレベルではない。

若者は、常に今の恥を書き捨てるべきである。
大事にするほど立派な過去を持っちゃいない、
その当たり前の事実を忘れていたわけである。
書き始めて、十本にも満たない青二才は、
常に、新作が最高傑作でなきゃならないのだ。

確実に、書く力はついていて、
そう思うからこそ、
黒澤明だったり、野田秀樹だったり、岩井俊二だったり、岩松了だったり、
超一流の書き手の書く作品のすごさが身に沁みてわかってくる。

どうしてこんなにも、人間というものを、
ふくよかで、滑稽で、情けなく、瑞々しく、描けるのだろう?
自分の力の足りなさが悔しいのである。
それでも、一行一行を積み重ねていくしかないのだけれど。
posted by 鈴木厚人 at 00:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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