2005年04月14日

一瞬の光

4月13日

弟が貸してくれた、白石一文の「一瞬の光」を読み終える。
先日、彼の誕生日に「リバーズエッジ」をあげたら、
お返しなのか、この本を貸してくれたのだ。
そういえば彼から、次に会った時に、
「リバーズエッジ」の欲望の描き方について話したい、というメールが来て、
なんだか嬉しかったな。

「僕の中の壊れていない部分」では、
主人公が自分自身とコミュニケーションを取れないのを、
彼の恋人や愛人は、
彼が他人とのコミュニケーションが取れないのだと勘違いしていて、
そのズレの描き方が耳たぶがゾクゾクするくらい面白かったのだけれど、
旧作であるからか、「一瞬の光」では、まだ人と人はわかり合える的な、
ベタさが見えて、もう少し物足りなさを感じた。

読み終えると、今まで考えたことのなかった視点でこの小説を振り返っていた。
「一瞬の光」を舞台化するとしたら、僕はどう構成し、演出するのか。
上司の自殺の後、主人公が表題の「一瞬の光」を上司の人生に重ね合わせて、
悲しみを語る場面があるのだが、
芝居だったら、やはり、そこがクライマックスになるのだろうか。
それもベタである気がする。

イヤリングとブレスレットのズレなんじゃないかと思う。
「イヤリングなんて落としてもいいもんなんだから」
そんな台詞があったのだが、そのズレなんじゃないかと思う。
僕がやるならね。
小説を読んでない人にはわからない文章になっちゃったな。
posted by 鈴木厚人 at 10:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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