2005年04月12日

常に失敗の可能性を孕むように

4月11日 18:00〜21:30@秋葉原

演出というものに、自信がなかった頃は、
稽古がうまくいかないことが怖くてしょうがなかった。
考えてきたゲームや、メソッドが、狙いどおりに機能しなかったり、
僕の、役者へのアドバイスやダメ出しに対して、
理解できないという態度をされるのに、正直びびっていた。
特に、新しく知り合った役者とやっていく時には、
共通言語がないから、最初はどうしてもうまくいかない。
その、うまくいかないことに対して逃げてしまう自分がいた気がする。

けれども、最近は、うまくいかない時、
役者がわかっていない時、役者とわかりあっていない時、ほど、
チャンスなんだという意識をもっている。
今日も、岩崎さんが、明らかに僕のアドバイスに不満の色を見せた時、
それを楽しむ余裕があった。ディスコミュニケーションの中にこそ、
コミュニケーションの可能性がある、そういう緊張感。
だったら、常に失敗の可能性を孕むように、
前の稽古でやらなかったゲームやメソッドを新規開拓し続ける、
そういうやり方が、このメンバーにはあっている気がする。

僕自身も、なぜこれが、今回の公演に必要なのかを、
やっているその瞬間に見つけていく。
やる理由、やる意味、やった後の効果、それが自明というのは、
理論武装の準備万端で楽なんだけど、成長がない。
演出だって、瞬発力を鍛えていなきゃダメなのだ。
posted by 鈴木厚人 at 01:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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