2005年03月15日

ポエムの獣

2004-08-23 に書いたもの-----

週末、ペピン結構設計の「ポエムの獣」を見に行きました。
なんと、一青窈(歌手)が観に来ていて、
しかも、ご無沙汰だった大学時代の友人とも会えて、
なんだか同窓会のような雰囲気に、
思わずもらい泣きしちまいました。

で、芝居の感想は、面白くなかった。
帰りに役者の岡本祐介氏と話したのですが、
僕は、ストーリーを全然理解してなかったようで、
それも、面白くなかったと感じた一因だと思うのですが、
理解できたとしても、面白いと思わなかった気がします。
ただ、ペピンは、ペピンの世界というものが確立しており、
そこは絶対にはずさない、必ずペピンらしさがある芝居をやる。

具体的には、
今回は馬車道のBankARTという空間を使ってたのですが、
もうその場所選びのセンスがいい。
馬車道の駅がお洒落で、元は銀行だったというBankARTもお洒落。
チラシもお洒落、チケットの半券もお洒落、ウェッブもお洒落。
僕は、チラシを見て、観に行きたいと思った瞬間から、
観劇という消費行動は始まると思っているのですが、
その意味で、ただ芝居を見せるだけが演劇じゃないよ、
という演出は、行き届いていると思います。

で、本編のほうは、コンビニが舞台のお話。
アクティングエリアを客席が囲むという舞台設計で、
お洒落だけど邪魔な柱が中央に何本か立っていて、
演技が見えたり、見えなかったりする。
想像力を刺激する演出とも言えるし、
ただ見にくいだけとも言える。
ストーリーも、僕が理解できなかったルールがあって、
そのルールに従って、登場人物の生死が決まるらしい。
それは、僕はわからなかったし、
わかったとしても、面白いのかどうか。

思うに、ペピンは、観客と舞台の間で、
新しい契約を取り交わそうとしているのではないだろうか。
いわゆるプロセニアムのこっち側、向こう側、
という関係で観客と芝居作りしたくないんだろうね。
それは、一つのインスタレーションなのだと思います。

ここ最近の「マルチメディア」「ポエムの獣」は、
インスタレーション的に僕とシンクロしなかったから、
僕には、つまらないと感じました。
でも、新しいことをやろうとするというスタイルなら、
それはしょうがないよね。
面白くないという人が出てくることを覚悟しながら、
面白いと言ってくれる人をお客にしてやっていく、
ただ、それだけのことですよ。

つづく
posted by 鈴木厚人 at 01:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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