2005年03月03日

酒の一滴、血の一滴。

アルバイト先の店長が辞めることになった。
私の台本を買ってくれた、あの店長である。
どういうわけかとても気が合った。
もちろん、芝居も観に来てくれた。

辞めるに際して、
本来なら私のほうが何かプレゼントを贈るべきなのだろうが、
(だって、いろいろお世話になったのはこっちなので、)
なぜか、もらってしまった。彼が使っていたソムリエナイフを。
こんなにもらって嬉しかったプレゼントは久し振りだ。

「酒の一滴、血の一滴。」

はっきり言って、私は器用なタイプではない。
ドリンクバーで、カクテルを作ったりしていると、
よくお酒をこぼす。
私は緊張すると手が震えてしまう、シャイな人間なのだ。
そんな時、店長の怒声が響くのだ。
「酒の一滴、血の一滴。」
お酒は自分の血液だと思え、要は死んでもこぼすな、
そういうことである。
とても面白い言葉である。

彼と一緒に働きながら、
私は、名言をたくさんもらった。
残念ながら、ソムリエナイフが器用に使われる日は、
いつまでたっても来ないであろうけど、
多くの出会いと別れを熟成させながら、
台本の中に、名言を注ぐ、
言葉のソムリエになりたい、そう思う。

というわけで、お疲れ様でした。店長。
posted by 鈴木厚人 at 07:08| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき手帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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