2005年01月26日

予想できない3秒後を、人は見たいと思うのだ。

面白さには合意形成がいる。と常々、私は思っている。
何を面白いとするのかは、人それぞれだと思うけど、
わかり合えないわかり合いを、やっぱり探っていきたいなと思い、
お客さんが劇場で見たい面白さの合意形成をしたいのであります。
そもそもこれだけ価値観の多様化が叫ばれていて、
ついでに愛も叫ばれているわけです。

どうしたら、万人共通のまぼろしの如き面白さを、合意形成できるのか?
誰か、「助けてください!」

一つ思ったのは、
「予想できない3秒後を、人は見たいと思う」のではないか、ということ。
具体的に言うとね、
お芝居の中で、ラブシーンがあったとする。

Aパターン
突然、「好きだ」と言ってから、男が女を抱きしめる。

Bパターン
突然、抱きしめてから、男が女に「好きだ」と言う。

のだったら、
やっぱり、Bパターンのほうが面白いと思うと思うんだよね。
なぜかっていうと、「好きだ」って言ってしまったら、
論理的な理解が先にできてしまうから。
言葉=論理だけで理解できちゃったら、別に芝居で見なくてもいいんだよね。
逆に応用として、

Cパターン
突然、抱きしめてから、男が女に「ブリーフ派です」と言う。

だったら、前後の文脈もあるだろうけど、
多分、笑いが取れるんだろうなあと思う。
「ブリーフ派です」が正しいのかってのは、置いといて。
なぜかっていうと、そこにはギャップの面白さがあるから。
抱きしめから、感覚的に導き出されるラブシーンのイメージを、
あえて、否定するギャグの台詞。笑いはギャップから生まれる。
まあ、ギャグじゃなくてもよくて、要は、
予想できない3秒後を、人は見たいと思うってことなのだ。

多分、これはお芝居の基礎の基礎なんだけど、
こういうことを丁寧に積み重ねることは、すごく大事なのだと思う。
そして、その上の面白さってのは、
「ブリーフ派です」のところに入る、言葉のセンスなのだと思う。


面白さの合意形成 -「見立て」という技法-
http://inzou.seesaa.net/article/994001.html

新球団への提言 -面白さの合意形成-
http://inzou.seesaa.net/article/686260.html
posted by 鈴木厚人 at 11:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇マネジメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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