2006年04月17日

裏舞台ファイル vol.1「見られること」

俳優という職業(ここではアマチュアも含んでおく)は、
人気商売である。人に見られてなんぼの仕事である。
最近、そのことを痛切に感じ始めた。
というのも、上のレベルの人、もしくは、
上のレベルを目指している人と付き合いができはじめたからである。

まず、うちのマネージャーがちょっと怒った一件について。

先のエントリーにもあるように、最近、印象では、
テレビのエキストラの仕事をやっている。
その仕事で、女優を紹介してほしいという要望があり、
印象には、専業女優がいないため、知り合いの女優を紹介した。
打ち合わせの時に、その子が、指輪をしてきた。
それも、左手の薬指に。
それを見て、マネージャーが怒った。ちょっとだけだが。

女優を目指している若い人が、指輪を、しかも、
左手の薬指にしてきてしまうのは、見られる意識が足りないのではないか?
というのである。

これに対しては、異論、反論あるだろうが、
僕は、左手の薬指に指輪がある若い女の子をどう思うか?
男目線で考えて、申し訳ないが、つけないほうがいいと思う。
フェミニズムや社会的な目線を置いといて、
人気商売の業といって大袈裟なら、慣習がある気がする。

もう一つ。
身近なところでは、印象ではお馴染みの"喜劇"役者、吹原幸太。
僕が見た彼の(舞台上で)見られることへの意識は、
印象の役者を含め、知り合いの役者の中では、群を抜いて高い。

与えられた中年の役を演じるに際して、
服装や髪型に関して、手を抜かないのは当然のこととして、
最後まで、メイク・ヘアメイクの専門家、もしくは、
それに準ずる人をつけてくれと懇願する姿勢に、
恥ずかしながら、僕は小さくないショックを受けた。
そして、その彼の演技力については、
僕は客観性をもって言えない立場だが、相当に、"イイ"と思う。
イイ演じ手は、見られることに貪欲でなければならない、
いや、見られることに貪欲でない者は、イイ演じ手たりえない、
そう、僕は感じている。
posted by 鈴木厚人 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき手帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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