アーキテクチャとは、何かを説明したいと思っています。
別に聞きたくねえよというみなさんも、読んでください。
説明したいものは、したいので。
話は、飛んで、200年前。
女性の下着は(おそらく貴族階級の女性ですが)、
重さが、少なくとも、3キログラムはあったそうです。
当時は、重ね着重ね着で、たくさん着ていたんですね。
また、今と常識観が違い、
人前で肌を見せるなんて!という絶対のタブーもあって、
女性の下着は、重く、しかも、厳重なものだったわけです。
それが、なぜ、200年かけて、段々と軽く動きやすいもの、
今の、プラジャーやパンティーのようなものになっていったかというと、
なぜだと思います?
ヒントは、室内の温度が関係しています。
実は、室内暖房機の発達とともに、女性の下着は、
文字どおり、薄着化していきます。
部屋が暖かいから、下着は薄くなるのです。
当時の常識観を打ち破っていくのは、
女性のやせ我慢ではなく、室内気候の変化なんですね。
地球温暖化が本格的に始まった21世紀に生きる我々にとって大事なテーゼは、
女性の下着の、さらなるさらなる薄着化、その普段着への波及効果、
などでは、もちろんなく、
アーキテクチャという概念の方です。
アーキテクチャというのは、この場合、室内気候のことです。
下着を取り巻く、環境、インフラ、もしくは、前提条件などなど、
そういうものを、アーキテクチャといいます。
つづく。